NHK HV特集 フロンティア 「リミックス戦争!?~著作権保護は誰のため?~」

2018年10月8日いろいろレビュー

●ハイビジョン特集 フロンティア
「リミックス戦争!?~著作権保護は誰のため?~」 [BShi]4/24(土) 前11:30-後0:48




Rip! Remix宣言

すごく興味深い(&刺激的)内容のドキュメンタリー映画でした。
ファイル共有ソフトで違法ダウンロードした人が提訴されて示談金払わされたり、示談しないと高額な賠償金で敗訴になったり。「著作権って怖ろしぃー」って思いました。

映画中に出てくる「リミックス宣言」に沿った形で「ガール・トーク」や弁護士の人のインタビューがスピーディーに展開されてあきさせない内容。

 

ブラジルの音楽シーン

最後のほうに出てくるブラジルの実情なんかは明るい未来を感じさせる内容でした。ブラジルのスラムで生まれる音楽の実にたくましく楽しいこと!(AKAIのMPC2500を使ってました!)。

 

音楽だけじゃない特許の実情

特許の実情などにもふれ、エイズ治療の費用無償化の為ブラジル政府が行った、特許を無視してのHIV新薬開発などの話も非常に興味深いです。

 

映像もリミックス

映画の中で使われている映像も過去の映画やテレビから拝借してきたものを織り交ぜて「リミックス」されており、かっこいいドキュメンタリー映画に仕上がってます。

 

サンプリングは創作か

私も趣味のDTMで作曲、トラックメイクのまねごとなどやりますが、「ガール・トーク」の様なサンプリング手法でのリミックスにはなんか罪悪感というか抵抗がありまして、ネタがわかるようなサンプリングの使用は極力控えた傾向にありました。(アマチュアだし高額な著作権料は払えませんから)
それに自分自身の中でもこれが創作活動と呼べるものか?なんちゅう思いもありまして。

 

創作っていうのは新しい組み合わせのこと

このドキュメンタリー映画の中で「創作っていうのは新しい組み合わせの事」って言ってる人がいて何の躊躇も無くガシガシと貪欲にサンプリングで曲を造っているわけです。
それで「おー!サンプリング全開で曲作ってみたい!」って気持ちにさせられました。
もっと自由に創作活動したほうがいいなーってね。
DTMやってる人は観るとひと皮剥けた曲が造れるかもしれませんよ。

おすすめです!!
映画のタイトルは「Rip! Remix宣言」のようです。