TRSフォンケーブル自作「カナレL-4E6S」

2018年10月7日楽器・機材

PC(オーディオインターフェイス)のアウトからミキサーの入力のラインケーブルが不調(片方の音量が小さい)なのでケーブルを取り替えることにしました。
ちょうどマイクケーブルにしようと購入していたカナレのL-4E6Sとメーカー不詳のTRSフォンがあったので、ケーブルを自作してみました。

ミキサーの入力バランス入力ですが、E-MU0404のアウトは確かアンバランス出力なのでバランスケーブルを使う必要は無かったのですが、大は小を兼ねる、バランスはアンバランスを兼ねるということで作ってみました。

 

カナレ L-4E6S

定番のケーブルです。

被覆色は色々あるようです。

今回は黄色。

ライブやスタジオで忘れて帰ることがないように派手な色のケーブルを使うようにしています。




↑青、白ツイスト2ペアに網目のシールドが施されています。

 

TRSフォンコネクタ

T(Tip)、R(Ring)、S(Sleeve)の頭文字ですね。


↑メーカー不詳のTRSフォンコネクタ

 

ケーブルの端末処理

ケーブルの端末処理を行っていきます。

 

外皮を剥く

↑まずは外装被覆を剥ぎ取ります。
内側のシールド編線を傷つけないように、押し付けるように切れ目を入れて剥離します。

 




↑綺麗に剥けました

 

シールド網線をほぐす

シールド網線はケーブルのマイナス側に使用するので切れてしまわないように丁寧にほぐします。

↑シールドの編線をセンマイトウシのような先の細いものでほぐします。

ちょうど櫛でほつれた髪をとかすようにほぐしていきます。

芯線は2ペア(4芯)の構造になっています。

 

芯線を剥いて予備ハンダ

 
↑芯線の被覆をケーブルストリッパー等で剥き、先を少し捻って半田を流し込んでおきます。

こうしておくとコネクタ側の穴に線を通しやすくなりますし、半田付けの際付きやすくなります。

 

TRSフォンコネクタにハンダ付け

↑シールド線を繋ぐ穴が小さそうだったのでセンマイトオシでグリグリして少し穴を広げました。

 

少し曲げておく

↑こうしてコネクタの線取り付け部を少し曲げておくと、線をセットするとき入れやすいです。

 

ハンダ付け

ハンダ付けの前に袋ナットと保護チューブをあらかじめ挿入しておきます。

↑線を穴に通して折り返し、あまった部分を適当な長さに切断します。
あとは半田を慎重に流し込みます。

 

袋ナットと保護チューブを取り付け



 
↑あらかじめ通しておいたコネクタの袋ナット部分とナイロン製の保護チューブを取り付けます。

完成

L用R用で2本製作しました。



 

確認

線間の抵抗両端の導通を確認します。